小嶋理事長
当会は、60年安保闘争を機に、大阪大学の岡田實総長をはじめ関西の有識者や経済人により昭和37年にスタートし、全国の警察官友の会の中でも唯一の公益財団法人として警察官支援活動に積極的に取り組んでおります。平和で平穏な生活は、国民誰しも望むところですが、火山の突然の噴火、台風など自然災害や想像を絶する凶悪事件が後を絶ちません。南海トラフ巨大地震も現実味を帯びてきました。イスラム過激派組織による国際テロの脅威が世界各地に及ぶ中、我が国も無関心ではいられません。また世界規模のサイバー犯罪への対処も大きな課題です。警察の任務の重さと責任は増すばかりです。警察官には高い志と日本人としての誇りを以て、「警察のあるべき姿」を体現するように願っています。
私は、「なにわ淀川花火大会」のお手伝いを当初よりさせていただいておりますが、大勢の警察官の方々に大変お世話になっております。安全・安心が確保されていることで、地元住民の大会にかける熱意が生かされ、夏の風物詩、そして文化も新しく生み出されてきたと言えます。
我が国では、長年に亘り「安全」は空気や水と同じく、当たり前のもの・与えられるもの、と考えられてきました。「安全」については、我々自身の努力で維持、向上させていかねばなりません。
当会は近畿2府4県で、現場の第一線で活躍される警察官を中心に支援活動を続けてまいります。特に地域住民の実態に即した災害・防犯対策への取り組みは、国民の「体感治安」の向上にも資することとなります。当会は、現場警察官の支援活動を行いつつ、国民と警察の懸け橋となり、安心で安全な社会を構築するという、重要な社会的役割を担ってまいります。